1. 鉛筆空手を目指す者の心得(船越義珍)

投稿日時: 01/11 システム管理者

 船越は、空手家は「常に謙虚な心と温和な態度」で人と接するように努力をしなければなら ないという。船越のそうした考えは、「礼に始まり、礼に終わる」や「空手に先手なし」とい った彼の言葉にもつながる。

 
 謙虚な心は礼儀に表現されている。常に温和な態度で、優しい性 格の人は、喧嘩(口喧嘩を含めて)を引き寄せない。万が一、喧嘩を売られたら、頭を下 げる。 但し、一旦義を見て立てば、一万人の敵が出てきても、その状況を恐れずに、勇気を以って 相応しい行動を取るべきであるとしている。

 
 空手家は、綠竹のように、心を謙虚に(“中を空 しく”)して、勇気を以って、姿勢を真っ直ぐ(“外は直く”)、強い正義感(“節がありた い”)を養わなければならないと、船越は強調している。

 
ザハルスキ アンジェイ 氏の論文より